捨てられないもの

ブランド品の鑑定士っているの?

ブランド品査定のプロとしてテレビや雑誌などでお馴染みの名称に「ブランド品鑑定士」なるものがあります。
この名前を聞いたことがある人も多いと思いますが鑑定士というと、名前をきいただけで凄そうなイメージがありますよね。
世の中には「不動産鑑定士」という公式な資格がありますが、このブランド鑑定士も公的な資格だったり、免許の名称だったりするのでしょうか?
確かに、ブランド品の査定というものには高度な技術と相当な経験からくる鑑識眼が必要になりますがら、鑑定士という名前がついても不思議ではありません。

では、このブランド品鑑定士という言葉は、正式なものなのでしょうか?

実はこれ、いわゆる「ブランド品を査定する人」の通称だったのです。
とくに公式な資格や免許というわけではなく、メディアで広まった造語の一種ととらえるとよいでしょう。

とはいえ、ブランド品の査定には「鑑定士」という名に恥じないほどの特殊なスキルが求められます。
市場の相場などの商品知識はもちろん、ブランド品の商品状態チェックや、なんといっても「偽ブランド品」に対しての厳しい判別能力が問われます。
昨今、そういった悪質な業者による偽ブランド品の製造や販売に関する被害が増加している傾向があります。
価値のあるものに対しては、ブランド品に限らず昔から「いたちごっこ」は珍しいことではありませんでしたが最近の模倣技術は並々ならないものがあるらしく、ギャランティーカードの偽物までもが出回るほど悪質な行為があとを絶たないそうです。

そういった次から次に仕掛けられる偽造の技術に負けないよう、日々「ブランド鑑定士」の技術力にも研鑽が必要ということを考えると、やはりブランド品の買取査定というものにはかなりの経験が要求されることがおのずとわかります。
それゆえに、お店やスタッフごとの目利き能力の差は目だってくるようになりますので、ブランド品を持ち込む利用者には、買取で損をしないよう「鑑定士を見極める」鑑定能力が必要なのかもしれません。